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お口の豆知識 TRIVIA

子どもの歯並びを改善するお口周りのトレーニング


以前のコラムでは、口腔機能発達不全症による子どものいびきやうまく噛めない症状について解説しました。こうした症状を放置すると、発音障害や栄養障害、歯列不正などを引き起こすリスクがあるため、適切な方法で対処する必要があります。


そこで今回のコラムでは、口腔機能発達不全症および子どもの悪い歯並びを改善するお口周りのトレーニングについて、五泉市駅前の浅井歯科医院がわかりやすく解説をします。お子さんのお口の機能や歯並びに不安な点がある方は参考にしてみてください。


▼口腔機能発達不全症のトレーニング方法の種類


口腔機能発達不全症でうまく噛めなかったり、歯並びが悪くなったりしている場合のトレーニング方法としては、主に以下の7つが挙げられます。


  • あいうべ体操

  • 舌トレーニング

  • ガムトレーニング

  • ガーグルストップ

  • タッチスティックを使ったトレーニング

  • 風船遊び


子どもの歯並びを改善するお口周りのトレーニングには、他にもさまざまな種類があるため、お子さんの症状に適した方法を選ぶ必要があります。いずれも短時間で簡単に行えるものなので、不安に感じる必要はありません。

後段では、それぞれのトレーニング方法の概要を説明します。


▼どうやってトレーニングするの?


◎あいうべ体操

あいうべ体操とは、文字通り「あ~」「い~」「う~」「べ~」と口を動かす体操です。あまりにもシンプルなので、本当に悪い歯並びや口腔機能発達不全症の症状を改善する効果があるのか不安に感じるかもしれませんね。その点はご安心ください。


あいうべ体操は、お口周りの筋肉を効率良く鍛えられるトレーニング方法で、高齢者の口腔機能低下症の改善にも寄与します。あいうべ体操の手順は以下の通りです。


【STEP1】「あ~」と口を大きく開けて、その状態を1秒間維持します。

【STEP2】「い~」と思い切り横に口を広げて、その状態を1秒間維持します。

【STEP3】「う~」と唇を突出させた状態で、1秒間維持します。

【STEP4】「べ~」と舌を顎の先端に向かって延ばして、その状態を1秒間維持します。


この4つのステップを10回繰り返すのが1セットです。それを1日3セット行うことを習慣化できれば、子どものお口周りの筋肉を効率良く鍛えられます。


ちなみに、「あ~」「い~」「う~」「べ~」と口を動かす際に、声を出す必要はありません。そのため家にいる時以外でも気軽に行えます。


◎舌トレーニング

舌トレーニングは、舌をまっすぐと前に出すことができないお子さんに適した方法です。アイスバーの芯に使われているようなスティックを舌に当てて、それを前に押し出す練習をします。自分で行ってみると舌の筋肉が鍛えられていることを実感できます。


◎ガムトレーニング

いわゆる風船ガムを噛んで、お口周りの筋肉をトレーニングする方法です。このトレーニングでは、ガムを噛む、口の中で形を整える、ガムを膨らませるという複雑な運動が必要となることから、お口周りのたくさんの筋肉を同時に鍛えられます。


また、風船ガムを膨らませる行為自体、子どもにとってはとても楽しい体験なので、トレーニングも楽しく行えるでしょう。


◎ガーグルストップ

ガーグルとは、うがいを意味する言葉です。すなわち、ガーグルストップとはガラガラうがいをしている途中で止めるトレーニングを指します。


例えば、歯並びを悪くする原因となる口呼吸では、ガラガラうがいをしている途中で止めることは難しいです。なぜならガラガラうがいを途中で止めると息ができなくなるからです。


一方、鼻呼吸ができていれば、ガラガラうがいを止めても、呼吸は止まりません。こうしたガーグルストップを習慣的に行うことで、鼻呼吸が自然に行えるようになり、口呼吸による弊害を取り除けることがあります。


◎タッチスティックを使ったトレーニング

タッチスティックと呼ばれる専用の器具を使って、お口周りの筋肉をトレーニングする方法です。舌と下顎の位置が正常化され、歯並び・噛み合わせが悪くなるを防ぐことができます。


◎風船遊び

風船遊びも文字通りのトレーニング方法です。風船を膨らませる過程で、お口周りの筋肉を鍛えることができます。口腔機能発達不全症のお子さんは、風船を上手く膨らますことができなかったり、手を添えなければ膨らませなかったりするものですが、練習を重ねることで上手に膨らませるようになります。


▼まとめ


今回は、子どもの悪い歯並びや口腔機能発達不全症の症状を改善するお口周りのトレーニング方法について解説しました。あいうべ体操、舌トレーニング、ガムトレーニングなどを行うことで、舌や口唇、頬の筋肉が鍛えられ、口腔機能の発達も正常化されていきます。


その結果として、悪い歯並びが改善されたり、歯並びが悪くなるのを予防できたりします。そんな口腔機能発達不全症のトレーニング方法についてもっと詳しく知りたい、子どもの口腔機能の遅れが気になるという方は、いつでもお気軽に五泉市駅前の浅井歯科医院までご相談ください。

浅井歯科医院
歯科医師
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